大学4年次に卒業研究として自然言語処理を選択。自然言語の形態素解析・ 統語解析を行う際、文法的な制約だけでなく意味的な情報を利用する方法につ いての研究を開始する。卒業論文として「意味素性を用いた日本語の係り受け 解析システム」をまとめる。
大学院入学後、意味情報と単語共起頻度との関係に注目するようになり、実際 のコーパスから単語間の共起頻度を抽出し、それを日本語解析に利用した研究 を行うようになる。この結果は修士論文「単語共起頻度を利用した日本語解析」 として発表される。またこのころから、電子技術総合研究所のチームと共同で 並列計算機上での自然言語処理の研究を行うようになる。
修士論文発表の前後から、情報処理システムとしてのニューラルネットに興味 を持ち始める。特に、日本語の形態素解析および統語解析が一種の組み合わせ 最適化問題に帰着できる点に注目、これを相互結合型ニューラルネットを用い て解く方法を考案し、学会で発表する。大学院後半の研究のまとめとして博士 論文「ニューラルネットに基づいた日本語文の解析」を完成させる。
博士号取得後、ただちに電子技術総合研究所に入所。知能情報部自然言語研究 室のメンバーとなる。入所後は階層型のニューラルネットを自然言語処理に用 いる研究を始める一方、機械翻訳および多言語情報システムについて研究を行っ ている。
1996年10月〜1997年9月、フランス LEIBNIZ-IMAG 研究所客員研究員。1997年 10月、電子技術総合研究所知能情報部主任研究官。2001年4月、独立行政法人 産業技術総合研究所情報処理研究部門グローバル情報技術グループ主任研究員。 2004年7月、同研究所情報技術研究部門主任研究員。